2015年2月27日金曜日

尺八の姿

一般の人は、尺八って藪から切ってきて、只の竹のパイプから美しい音が出ると思っている。
なので、竹のカッコのいいもので、演奏しないと聞く人はがっかりするらしい。

これは、我輩のいつも言っていることと矛盾するのだが、事実はそうだ。
尺八の材質は何だっていいのだ。木はもちろん、石、瀬戸物、骨、塩ビ、パイプなら何でも
同じ性能のものが作ることが出来る。

しかしだよ、演奏は、単純に聞きに来るわけではない、見に来るのかもしれない。
そうなると、だらしのない、Tシャツで、水道管尺八など吹いても、馬鹿にして聞いてくれない。
紋付袴で、黒光りした太目の尺八を、下手でもボヮーーーンと適当に吹けば拍手が来る。
ま、これは極端だが・・・・・

尺八がかっこよくても、性能が悪くてはお話にならないよね。
カッコいい尺八で、性能も最高でなくては。ねーー

我輩は、尺八を求めに来る方に、数本あって選ぶ場合
「中身は全部同じです。竹の形で値段が決定します」と申し上げています。
最高の形の尺八と、最低の形の尺八(塩ビ管の調律管)でも5万円と違いません。
よって、買いに来た人は、全員一番高い尺八を買っていきます。
わたくしは、作る手間は全く同じですから。

性能オンリーだとか言っても、同じに演奏できるなら、僅かな出費ですむなら
最高の形を買いたくなるのは当然ですよね。

0 件のコメント:

コメントを投稿